ジャーナリスト田原総一朗氏のメモは取材前に完成している。取材には万全の準備をして臨むのが流儀だ。そんな田原氏のメモ術の目的は、アウトプットの最大化にあった。

メモは本番のための台本づくり

今日持ってきたのは、『激論!クロスファイア』の台本です。僕はいつもここにメモを書くので。

ジャーナリスト 田原総一朗氏

『クロスファイア』の収録のテーマはだいたい2週間前にプロデューサーやディレクターと打ち合わせをして決めます。テーマが決まったら、出演者への交渉は私とディレクターでやる。一般的なキャスターはそこまでやりませんが、僕は番組をプロデューサーやディレクターと共同制作していると思っています。

本番の週には火曜と木曜に打ち合わせをして、番組をどういう流れで進めるのかを決めます。その内容をもとに台本ができて、収録前夜に届きます。

台本にメモ書きするのはそれからですね。最後の打ち合わせから時間が経って状況が変化しているので、新たな質問をつけ足していきます。

2020年3月1日の放送は新型コロナウイルスがテーマでした。安倍首相が小中学校の一斉休校を要請したのが、20年2月28日の金曜日です。一斉休校すると、共働きの家庭は親が休まないといけません。また、小学校は休みでも、幼稚園や学童保育は休みじゃない。