リスニングの関門はパート3と4

800点レベルで足踏みしている人を見ていると、TOEICテストに何回も挑戦してかなり高度な解法のテクニックを身に付けているものの、そこからもう100点アップさせる方法がわからずに戸惑っている人が多いように思います。

Young asian man with headset holds tablet in library
写真=iStock.com/gong hangxu
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単純計算で900点への到達には、あと20問正解する必要があります。残り1カ月を有効に使うためには、すでにマスターした領域は簡単な復習にとどめて、自分が弱い領域を徹底的につぶしていくことが大切です。そのためにも過去のスコアシートを見て、自分はどの領域が弱いのかをいま1度確認しましょう。

リスニングが弱い人でも、800点に達しているのならパート1と2の写真描写・応答問題は満点近く取れているはずで、900点への関門はパート3と4の会話・説明文問題になります。それを突破するのにお勧めなのが「先読み」のテクニックに磨きをかけていくことです。

TOEICテストでは最初に、リスニングテスト全体とパート1に関する説明や注意を与える「Directions」が90秒ほど読み上げられます。でも、その内容は試験勉強で何度も聞いた『公式TOEIC Listening & Reading 問題集5』とまったく同じであり、聞く意味はまったくありません。