買い取り価格はまず期待はずれ

遺品整理と言っても、廃品・不用品の回収をメインとする業者が多いんです。現場を見て大雑把な見積もりをして、引き取れないものがあると、廃棄費用などを加算していく。昨今は処理費が高騰しているので、それでお客様の支払う料金が増大していきます。

「遺品整理ネクスト」の倉庫で家具・家電を預かる。
「遺品整理ネクスト」の倉庫で家具・家電を預かる。

弊社の場合、物量を確認して見積もりを出し、仕分けから清掃、廃棄物処理、仏壇の合同供養、リサイクル品の買い取りなどを一括して行ったうえで、基本的に立ち会い時の見積金額のままお引き受けします。ただ、そうした遺品整理業者はまだ少ないのが現状です。

一般に、家財の処分で業者が買い取るのは、リサイクル品として商品価値があるものだけです。実際は廃棄物となる家財のほうが圧倒的に多いので、運搬や処理費などの廃棄費用と買い取り分を相殺して、家財処分の費用が決まります。

家電品や家具は、リサイクル市場に数多いので、買い取りではそこそこの値がつくだろうと思われがちですが、なかなか期待どおりとはいきません。家電品で値がつくのは一般に、購入から5年以内で正常に動作し、傷や汚れの少ないもの。相場は、2~3年落ちで市販価格の10分の1程度。20万円で買ったテレビならば2万円ほどですが、そこから劣化の度合いによって値引きされていくようです。