擦り切れる前に1度立ち止まる
アトランタ、シドニー、アテネと、出場した五輪ですべて「金」。当時、五輪3連覇は全競技を通じて、アジア人ではただ1人の偉業だった。アテネ後は右膝の前十字靭帯断裂など怪我に苦しんだが、それでも北京、ロンドン五輪への出場を目指して40歳まで現役を続けた。言わずと知れた不屈の柔道家である。
そんな野村忠宏さんが過去に1度だけ、柔道から「逃げた」。2連覇を成し遂げたシドニー五輪後のこと。柔道に向かうモチベーションがかつてなく落ち込んだ。
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