<古今東西の人間学が創造的「檄」を生む>

<strong>JFEホールディングス社長 數土文夫</strong><br>1941年、富山県生まれ。64年北海道大学工学部卒業、同年川崎製鉄(現JFE)入社。<br>2001年川崎製鉄社長、03年JFEスチール社長、05年より現職。経済同友会副代表幹事。<br>世界の古典に精通する「論客」の1人。
JFEホールディングス社長 數土文夫
1941年、富山県生まれ。64年北海道大学工学部卒業、同年川崎製鉄(現JFE)入社。
2001年川崎製鉄社長、03年JFEスチール社長、05年より現職。経済同友会副代表幹事。
世界の古典に精通する「論客」の1人。

エンジニア出身の私はたくさんの技術論文を書いてきました。当たり前のことではありますが、論文を書く場合、大切なのは「起承転結」です。

まず「起」で、現在の社会の状況や科学技術分野で問題となっている事柄を挙げ、「承」では、そのような背景の中で私はこのテーマを選んだ、理由はこうである……といったことを書きます。次に、そこから一転して、たとえば、私はこういうことを発明したという主題を展開するのが「転」。最後は将来に繋げる「結」論ということになります。