義理の親を介護する妻は、レシートも忘れずに保管する
2020年施行の民法改正では、配偶者が相続開始時に被相続人が所有する建物に住んでいた場合に、その後もその建物を無償で使用できる「配偶者居住権」が認められました。また、妻が夫の両親の介護をしていたのに、両親より先に夫が死んでしまった場合に、妻が夫の兄弟姉妹に対し、寄与分を請求できるようになります。義理の親を介護する妻は、介護中からその内容を記録し、レシートも忘れずに保管するようにしましょう。
19年末には離婚の際の婚姻費用や養育費の算出のベースとなる「算定表」が改訂されました。婚姻費用とは別居期間にかかった費用のこと。養育費は離婚後の子供の生活費等で、いずれも年収が多いほう、一般には夫が負担します。
新算定表は司法研修所が作成しましたが、19年11月に改訂が発表されると、改訂までの約1カ月間、婚姻費用、養育費が問題となっている離婚調停のほとんどが止まってしまいました。新算定表では、多くのケースで夫側の負担は一部で今より高くなっています。