2020年7月から開催される東京オリンピック・パラリンピック。世界的な一大イベントの効果は大きく、2020年の訪日外国人・インバウンドの旅行者は3400万人を超えると見込まれる(JTB調べ)。年々過去最高を更新し、政府が目標にする30年の目標6000万人も見えてきた。インバウンド増加への対応に関連産業の多くが追われることになるが、航空産業、空港ビジネスも、この商機に事業の飛躍を目論む。

世界で5番目に乗降客数の多い羽田空港は、東京五輪はもちろん、その後の拡大も視野に入れて現在大改修中だ。国際化や便数の拡大に加え、空港内のサービス拡充にも力をいれる。果たして、日本の玄関口・羽田はどのように変わろうとしているのか。

羽田の国際化加速

19年1月、政府は東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて羽田空港の国際線増便に向け、米軍に管制権がある「横田空域」を一部通過する新しい飛行ルートの航行をアメリカと合意したと発表した。20年3月からは現在、1日最大で80便のところ、50便増えて130便まで拡大する。

航空行政が専門の戸崎肇桜美林大学教授は、「日本の空港国際化は羽田空港の強化が基本戦略となり、それを成田国際空港が補完するという形で、進んでいくことになる」と指摘する。