痛いマッサージの代表的なものといえば

痛いマッサージの代表的なものといえば台湾式足ツボマッサージがあると思います。あれは毒素を流すという意味合いもあるようですが、目的が治療ではなく「ここが痛いということはこの臓器が悪い」ということを確認するためのもの。言ってみれば、パフォーマンスの性格が強いのです。交感神経も緊張しますし、筋肉も炎症も起こしますし、あまりいいことはありません。

「痛い」と「気持ちいい」の中間であるジェップサバーイの感覚を目指そう。

よくタレントが木の棒で足の裏を押されて悶えているようなシーンをテレビで見ます。ある時期、タイマッサージをはじめマッサージというものが罰ゲームとして取り上げられることが多かったように思いますが、あれによってマッサージ=痛いというイメージができてしまったのではないでしょうか。

タイ語で「痛い」を「ジェップ」、「気持ちいい」を「サバーイ」と言います。この2つの中間である「ジェップサバーイ」の感覚がタイマッサージの世界ではベストとされています。脳がリラックス状態であるα波になるような状態をつくって、リラックス状態に持っていくのです。

体というのは多少痛くした後に、リラックスした状態をつくってあげると気持ちよさを感じます。緊張のあとに弛緩がくる。それがジェップサバーイなのです。

そしてこのジェップサバーイという感覚は個人によって大きく変わることを忘れてはいけません。マッサージを受けることも運動の1つです。そのため普段から運動している人は多少強くしても痛みを感じませんが、運動していない方や体が冷えやすい女性などは痛みを感じやすい。

マッサージをする側も、相手の閾値を測りながらその人に合った施術を探しています。そのため、マッサージを受けていて痛いと感じたときは痛いと言う。これはマッサージを受ける側にとっての基本と言っていいでしょう。

【結論】痛いときは痛いと言うのがマッサージを受ける側の基本

(撮影=藤中一平)
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