渋谷で時間があると、必ずと言っていいくらい立ち寄るのが、宮益坂と平行に走る路地にひっそりと佇む、茶亭「羽當(はとう)」である。コーヒー1杯800円、これが決して高くない……と思えるから不思議だ。

「店を開いて20年になります。売り上げが落ちた時期もありましたが、スタイルを変えずにいることを大切にしてきました」と話すのは店員の寺島和弥さんである。

羽當には、休日は会話を楽しむ女性客やカップル、平日はビジネスマンが多く来店する。

羽當には、休日は会話を楽しむ女性客やカップル、平日はビジネスマンが多く来店する。

かつては街それぞれに「羽當」のような行きつけの喫茶店があった。静かにコーヒーを飲みながら、音楽を聴き、物思いにふける。読書もするし、ときには、仕事の打ち合わせに使うこともあった。