経営者、特に起業を志す人は熟読玩味すべき書です。法の本質が描写してあり、東京大学で教材として使われていました。

事業を興す際は本当に世のためになるかを検証しなければなりません。そのために、経営者は社会の根本を形成する法の概念を習得する必要があるのです。

40年前、起業のため三菱金属(現三菱マテリアル)を辞めた日に読み始めました。約束された将来を反故にする、と周囲は大反対。しかし面識のあった「東急グループの大番頭」田中勇氏は、私がこの本を持っているのを見て「本気なんだな」と熱心に応援してくれました。

往年の名実業家は、企業経営に法の概念が欠かせないことを知っていたんですね。