当初は香港と台湾の問題だったが…

香港の大規模な抗議運動のきっかけになった中国本土への容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案が、とうとう撤回されることが発表された。

逃亡犯条例改正案撤回の経緯について説明する林鄭月娥行政長官(2019年9月5日)。(ロイター/アフロ=写真)

2019年9月4日、香港政府のトップ、林鄭月娥行政長官はテレビ演説で「香港政府は正式に条例改正案を撤回し、市民の懸念を完全に解消する」と述べて、立法会(議会)に提案した改正案を取り下げる手続きに入ることを表明した。