アマゾンの森林火災は過去最悪レベル

南米アマゾンの熱帯雨林で過去最悪レベルの森林火災が続いている。アマゾンの60%以上を抱えるブラジル政府は軍を動員して消火活動を続けているが、本稿執筆時点の2019年9月を過ぎても収束するめどは立っていない。

国連総会で演説するブラジルのボルソナロ大統領(2019年9月24日)。(AP/アフロ=写真)

ブラジルの国立宇宙研究所の発表によれば、19年年初から13万1600件以上の森林火災がブラジル国内で発生したという。2018年が約4万件だから、3カ月を残して前年の3倍以上の火災が発生したことになる。1月から8月までの焼失面積はブラジル国内だけで約4万3000平方キロメートル以上。九州より広い規模の森林が失われたのだ。