ポスターに表示された人物の顔写真では入店できた
認証が求められるのは入店時のみとなっており、退店時には特に処理などが求められない。もちろん、入店時にはローソンIDか、顔認証のどちらかが必要になるため、万引きをしてもすぐに足がつくように思えるが……。
ローソンIDの登録時、厳密な本人確認を求められることはないため、適当なメールアドレスと架空の情報でも登録ができてしまう。実際、今回の取材時は9歳で登録したローソンIDを使用して午前2時に入店したが、特に警告などは起こらなかった。
また、顔認証についても般若とプリキュアのお面、有名ユーチューバーのフルマスクでは入店できなかったものの、スマホやポスターに表示された人物の顔写真では入店できた。
そのためフルフェイスのヘルメットをかぶり、写真を読み込ませて入店すれば理論上は足がつかずに万引きできる恐れはあるが、杞憂に近いだろう。
活版印刷、火縄銃、電気、ペニシリン、インターネット。いつの世も、革新的な技術によって時代は変わる。氷取沢町へ向かえば、時代が変わる瞬間、時代の先端に立つことができる。
(撮影=網田和志)