モバイルデータを活用しない手はない
経済を形作る産業構造はこの10年間に大きく変化し、日本ではスマホをはじめとするモバイルの課金ビジネスは年率10%以上で成長し続け、年間1兆2000億円を超える規模になりました。
私が日本法人の代表を務めるApp Annie(アップアニー)のデータによると、モバイルに費やされる時間は1日平均3時間を超え、2年前と比べて1.5倍になっています。特に若い世代の生活者は1日5~10時間をモバイルに費やしているともいわれ、企業が「10年先のクライアントを育てる」ためにはモバイルを活用しない選択肢はないと私は考えています。さらに今後は5Gの登場で通信環境が大きく変化するので、モバイルというデバイスからさらに広がっていくことは容易に想像がつきます。
アップアニーは、スマホのアプリなどに関わるデータを取り扱う世界最大手の企業です。当社が提供しているデータを見ると、「どの国で/どのアプリが/どれくらいダウンロードされ/何人が何分何秒そのアプリを使い/男女比率や年代層はどうなっているのか/他にどのアプリと重複して使う傾向が強いのか」などを正確に把握することができます。
今回の記事では、これらのデータを基に解説していきます。