採用の最終面接も15分
四半期(=3カ月)を1年と考えると、1週間が1カ月(≒4週間)になります。また、1日がおよそ1週間(=営業日5日)となります。
さらに言えば、1時間を4倍速で考えれば、15分が1時間(=60分)になります。ですから私は、様々な業務に関しても1時間単位ではなく15分単位で考えるようにしています。
たとえば、私自身が行う採用の最終面接は15分と決まっています。見るべきポイントが明確になっているため、15分あれば、その人が当社に適しているかどうかを判断することができるのです。
このように四半期を1年と考えると、1カ月、1週間、1日、1時間、1分の密度がはるかに濃くなるのです。
3カ月を前半・中盤・後半に分ける
また、四半期は3カ月ですから、前半・中盤・後半に分けることもできます。1カ月目に結果が出なくても、とにかく耕す時期、仕込みをする時期だと考え、2カ月目に芽が出始め、3カ月目に刈り取るということができます。つまり、四半期(3カ月)であれば中期的な取り組みを行うことができ、取り組めることの幅が大きく広がるのです。
あしたのチームがクライアントに提供している人事評価制度サービスも、四半期に一度、評価を行うサイクルを回すことで、社員の成長スピードを上げるように設計されています。
もし、四半期より短い1カ月の評価サイクルだと、種まきをして芽が出るのを待っているような余裕はなく、すぐに刈り取りに行かなくてはなりません。いきおい社員の行動も行き当たりばったりの出たとこ勝負になっていきます。評価サイクルを、あまりに短期にしてしまうと、運任せの刹那的な結果を評価する仕組みになってしまうのです。
では逆に、半年や1年での評価サイクルはどうかと言えば、それは多くの企業が実行しているサイクルなので、スピードアップにはつながりません。やはり、他社よりも早く成果を出し、成長するためには、四半期、3カ月をワンサイクルと考えるのがベストであり、最高のマネジメントサイクルなのではないかと私は考えています。