優等生はエアコン、冷蔵庫、洗濯機
省エネ家電への買い替えを検討する際、まずは「家電の種類」と「いつ買ったもの」であるかがポイントとなります。省エネ化の進化度合いは家電によって大きな差があるからです。
ここ数年~10年で省エネ効果が大きくアップした家電御三家はエアコン、冷蔵庫、洗濯機です。一般家庭の電気料金の約4分の1を占めるエアコン(2.8キロワット時タイプ)は、10年前の製品と比較して平均26%の消費電力を削減することを実現しました。冷蔵庫(401~450リットル)に関しては2006~08年の間に27%の削減率、さらに、ヒーター乾燥の新技術が登場した洗濯乾燥機は、同じ2年間で約59%もの削減率を実現しています。
購入してから7~10年程度経っていれば、十分に減価償却は進んでいるといえるでしょう。7年以上使った家電については、おおむね、より省エネ効果の高い新機種に乗り換えるのが得策です。
前述の消費電力は、全機種の平均値でメーカーや機種によって大きな差があります。省エネ効果が高い機種は価格も高い傾向にありますが、ランニングコストを考えれば、初期投資をためらうべきではないでしょう。
たとえば、洗濯乾燥機で省エネ効率トップはパナソニックの「NA-VR3500」。水道代、電気代が最もかかる機種と比較すると3分の1程度で、4年で価格差が取り戻せます。
機種ごとの消費電力や電気代は、総務省の「省エネ製品買換ナビゲーション・しんきゅうさん」などでチェック可能。現在使っている機種と比較すればおトク度がわかります。ただし、人の有無を感知して稼働するエアコンのセンサー機能など、付加機能の数値は反映されていません。省エネ効率に加え、自分に必要な機能も考え合わせて検討するのがよいでしょう。