これで言論が自由な国だと胸を張れるのか
秋篠宮眞子と小室圭の婚約延期騒動については、大新聞までが、匿名の元婚約者や宮内庁関係者という、顔の見えない連中の憶測を並べ立てて、誹謗中傷まがいのことを報じるのに、作家のこととなると完黙してしまう。東野圭吾、池井戸潤、
これで言論が自由な国だと胸を張れるのか。この国の人間は疑問に思わないのだろうか。
また私は、「噂真」が存続していれば、
現在、スキャンダル報道は文春の独占市場のようである。新潮も頑張ってはいるが、文春には及ばない。私が推測するに、タブーが他誌に比べて少ない文春なら、この話に乗ってくれるだろうと、情報がここに集中しているからだと思う。先からいっているように、「噂真」があれば、
岡留はタブーを作らなかった。もちろんノーチエックではなかっただろうが、大手出版社の雑誌より、自分が持ち込んだ情報が誌面化される可能性は高かった。
なぜ絶頂期に休刊を決定したのか
今は、週刊ポストや週刊現代に、その手の情報は流れないだろう。持ち込んでも多くは無駄足になる。文春が「噂真」化しているといっては失礼だろうが、情報とはそういうものだと思う。
彼が絶頂期に休刊を決定したのは、個人情報保護法など言論規制法が施行されれば、告訴の山になると考えてのことだったはずである。
沖縄でゴルフ三昧だと聞いたので、CSの彼の冠番組へ呼ばれた時、遊びに行くからゴルフをやろうといった。「
私たちが毎晩痛飲していたゴールデン街も、
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)などがある。