韓国は一国で北朝鮮を支えられるのか

韓国と北朝鮮との間には計り知れない深い溝がある。象徴的なのが経済格差だ。南北統一後に北朝鮮の国が一気に崩壊したとき、北朝鮮からの難民を韓国一国で受け入れられるだろうか。できまい。

しかもいまの韓国経済は好調だとは言えない。この先、どう経済を立て直していくか、韓国にとって大きな課題である。韓国は日本の協力がなければ、経済的に独り立ちできない北朝鮮を支えきれないだろう。

読者には申し訳ないが、はっきり言っていまのところ、日本と韓国の危機を乗り越えていく具体的方法について沙鴎一歩には良い知恵がない。ただ言えることは、冷却期間を置くことだ。ここまで関係が悪化しているだけに日本がいくら正論を振りかざしても韓国は敵意を持つだけだ。

人と人の関係でも、仲良かった者同士がけんかしてその仲が崩れたとき、仲直りするまでにはある程度の時間が必要だ。お互い頭の中が冷えれば、相手の意見や考え方を素直に受け入れることができる。

冬季五輪・小平選手の「抱擁シーン」に解決策がある

日本と韓国。昨年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪のスピードスケート女子500メートルで、金メダルを獲得した小平奈緒選手が、韓国の国民的英雄の李相花(イ・サンファ)選手を思いやり、彼女の肩を抱きかかえながらゆっくりと観衆の前を滑るシーンには感動させられた。

韓国のメディアの大半がこれまでの2人の友情を紹介しながらこの抱擁シーンを大きく報道していた。

外交とスポーツは違う。しかしともに人の行いであることに間違いない。要はその行動において相手をいかに認めるかだと思う。

あの氷上のシーンに日韓関係の悪化を解決するヒントが隠されている気がしてならない。

(写真=EPA/時事通信フォト)
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