乾きの時代――といわれる。人の心が殺伐としてきているだけではなく、身体自体にも潤いがなくなってきている。目のドライアイだけではなく、髪も肌も乾き、ついに口の中も――。

口腔内が乾燥する病気を「口腔乾燥症」「ドライマウス」という。唾液の量の減少と質の異常をきたす疾患、つまり口の中が乾いてさまざまな不快症状を引き起こし、QOL(生活の質)を極めて悪くする病気である。

ドライマウスに悩む人は、欧米の疫学調査によると、人口の25%という報告がある。それでいくと日本ではドライマウスに悩む人は約3000万人になる。が、一般的には、ドライアイの800万人並みと推測されている。