“ピン・ピン・コロリ”という言葉は、ご存じだろう。高齢になってもピンピンして元気で、寝たきりになることもなくコロリと亡くなってしまうことをいう。

それが理想とされるのは、現実はそれとは程遠いからで、日本人の平均寝たきり期間は約2年。一方、アメリカは約1年と日本の半分。日本での寝たきりの原因で最も多いのは「脳卒中」、それに次ぐのが「大骨腿頚部(だいたいこつけいぶ)・転子部(てんしぶ)骨折」。QOL(生活の質)を奪うとして、大きな社会問題となっているが、なかなか認識する人が少なく、今でも毎年約10万人の人々が受傷しているのである。

その大腿骨頚部・転子部骨折――いったいどこなのかよくわからない人がほとんどだろう。