高所得者と低所得者の「ネットの使い方」にはどんな違いがあるのか。雑誌「プレジデント」では、年収1500万円と年収500万円のビジネスパーソン250人ずつにアンケートを実施。その違いを探った。第3回は「アプリ&お金」について――。(全4回)
※本稿は、「プレジデント」(2017年7月17日号)の掲載記事を再編集したものです。
アプリ編
インストール状況で仕事レベルから性格まで判明
まず、目につくのはニュース系のアプリの使用率の違いだ(図1)。総じて高年収層の活用が高いが、特に日本経済新聞電子版の使用率の差が大きい。
「ビジネスのベースとなる経済情報を押さえるために、スマホでさっと日経を流し読みするという高年収層が多いのでしょう。それにしてもこれほどまで差が出るというのは驚きです」
ニュース系と同様に、高年収層の活用が多く見られたのが、地図・移動系アプリだ(図2)。
「私の知る高年収層の間で評価が高い全国タクシー(現在のサービス名は「JapanTaxi」)は、事前にカード情報を登録すれば、乗車賃を決済できるアプリです。支払いに時間がかからないだけではなく、運転手に評価を返せる点も魅力です。高年収層はサービスがよくても悪くても、フィードバックを行いたくなる性質があります。そのためか、全国タクシーの運転手さんは運転が丁寧な気がします」