高所得者と低所得者の「ネットの使い方」にはどんな違いがあるのか。雑誌「プレジデント」では、年収1500万円と年収500万円のビジネスパーソン250人ずつにアンケートを実施。その違いを探った。第4回は「自己研鑽&プライベート」について――。(全4回)

※本稿は、「プレジデント」(2017年7月17日号)の掲載記事を再編集したものです。

自己研鑽編
高年収層は費用対効果の大きさを知り、使い尽くす

ニュースソースの入手先については、新聞やネット上で有料の情報をとっているかどうかで差が出た(図1)。有料のニュースサイトから情報を得ている低年収層は0.4%だが、高年収層は1割を超える。新聞の有料のデジタル版では、その差がさらに大きくなる。

「無料のニュースサイトで、専門的な深い記事を読もうというのは無理があります。高年収層は、本当に質の高い情報は、少なくとも有料でないと得られないと、経験上知っているのでしょうね」

電子書籍の購読経験でも、若手低年収層の74.5%が「購読したことはない」と回答。逆に、若手高年収層では、「よく購読している」が41.7%に上る(図2)。

「紙の書籍と電子書籍は、用途が違います。私の場合、読み込みたい本は線を引いて書き込むため、紙の書籍のほうがいい。逆に、マンガなどは巻数をそろえるとかさばるので、スペースをとらない電子書籍はメリットも大きい。高年収層は、紙とデジタルをうまく使い分けている人が多いように思います」