プライベート編
高年収のほうが自分も子供もネットを自由に使う

“スマホ育児”という言葉があるが、子供がネットに熱中することは、世間ではあまり肯定的には捉えられていない。しかし、若手高年収層では半数以上が子供に自由に利用させている(図5)。

「これからの時代、ネットは当たり前に使っていくものなので、むしろ早いうちから触れさせておこうという意識が働いているのだと思います。子供と私たち親世代とではネットの使い方が全然違う。親の感覚を押し付けるより好きにさせたほうが、子供のクリエーティブな部分を刺激するということをわかっているのだと思います」

逆に若手低年収層では自由に利用させている人は皆無。利用させていないか、制限をかけているかのどちらかだ。これは、子供の頃にゲームなどの時間を親から制限された経験から、自分の子供にも同じことをしていると考えられる。

一方、大人はどうだろうか。

「高年収層のほうがApple WatchやポケモンGOの利用率が高いのは、やはり新しいものに対する感度がよい表れでしょう(図6・7)。特にポケモンGOはリリース時、私の知る高年収層は若い人から年配の大企業の会長まで、みんな熱中していました。なぜ海外で大人気になっているのか、どこが魅力なのか、やってみないとわからない。そこを体感しようとする意欲や柔軟性が違うところですね」