なぜボーッとしている時間が必要なのか
現代人はちょっとした隙間時間でもつい携帯電話を取り出しがちですが、ぜひ、日常的にこの「デフォルト・モード・ネットワーク」を働かせることを心がけてみてください。必ずや、ストレスから解放される心地よさを感じるはずです。
▼なぜ、何もしないでボーッとしている時間が必要なのか?
●仕事をしているとき、脳の回路は【活性化】
・上司は本心では怒っているのでは?
・納期までにスケジュールは間に合うだろうか?
→ストレスがたまりがち
【デフォルト・モード・ネットワークがストレスを消し去るメカニズム】
●何も考えていないとき、脳の回路は【アイドリング状態】
・あ! あの人がああいうことを言ったのは、こういう意味なんだな
・あ! あの件、自分は気にしていたけど、本当はそんなこと気にしなくていいんだよな
→デフォルト・モード・ネットワークが活性化
→ストレスが消えていく
●仕事をしているとき、脳の回路は【活性化】
・上司は本心では怒っているのでは?
・納期までにスケジュールは間に合うだろうか?
→ストレスがたまりがち
【デフォルト・モード・ネットワークがストレスを消し去るメカニズム】
●何も考えていないとき、脳の回路は【アイドリング状態】
・あ! あの人がああいうことを言ったのは、こういう意味なんだな
・あ! あの件、自分は気にしていたけど、本当はそんなこと気にしなくていいんだよな
→デフォルト・モード・ネットワークが活性化
→ストレスが消えていく
茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)
脳科学者
1962年生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学院理学系研究科修了。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードに脳と心の関係を研究。『すべての悩みは脳がつくり出す』など著書多数。
脳科学者
1962年生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学院理学系研究科修了。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードに脳と心の関係を研究。『すべての悩みは脳がつくり出す』など著書多数。
(構成=三浦愛美 撮影=横溝浩孝 写真=iStock.com)