安倍晋三首相の「三選」が確実とされる自民党総裁選で注目を集めたのが小泉進次郎氏の去就である。しかし、安倍支持とも石破茂元幹事長支持とも明言しない進次郎氏の態度は、リーダーとして物足りないと橋下徹氏は指摘する。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(9月18日配信)より、抜粋記事をお届けします――。
取材に応じる自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(右上)=9月14日、東京・永田町の同党本部(写真=時事通信フォト)

3点だけでも「改革案」をまとめたことは評価できるが……

安倍晋三首相と石破茂・元幹事長との自民党総裁選の戦い。一番注目されているのは、両当事者ではなく、小泉進次郎さんだ。

国民からの期待は大きいし、今回は総裁候補に名乗りを上げなかったので世論調査の対象にはならなかったが、もし首相候補者として安倍さんや石破さんと並んだら、彼が一番の支持率になるかもしれないだろう。

顔は男前。また僕の数少ない政治家交流の中でも、政治家の口から進次郎さんの悪口を聞いたことがない。だいたい政治家っていうのは妬みやっかみが強くて、人の悪口を言うのが好きなんだけどね。

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ブチ切れることもないし、行儀の悪さも出さない。有権者への愛想もよさそうだ。ほんと疲れないのかなーと心配するくらいだよ。大きなお世話か。

進次郎さんの政治家としての活動については色々な意見がある。ただ議員は、首相・大臣・知事・市長などと違って行政権を持っていないから、いきなりガンガン改革を実行することはできない。

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その中で進次郎さんは党首討論を夜やること、国会のペーパーレス化、出産女性議員の代理投票を認めることを、平成の間、すなわちあと半年で実行する案として、与野党の有志議員で取りまとめた。

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ほんと議員の意見をまとめるのって大変なんだよ。議員はみんな国会改革が必要だ! と口では言っていても、議員の世界は妬みやっかみの世界だから、進次郎さんだけがどんどん目立つのを良しとしない議員も多かったと思う。

そんな中でも、とりあえずまとめたことは立派だと思う。

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