※本稿は、Katsuyo『男は顔が名刺 初対面での印象は0.2秒の「表情グセ」で決まる ― 仕事のパフォーマンスを上げるのは、正しい「表情」のコントロール力だった』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
無意識に相手に悪印象を与える表情
誰もが俳優やモデルのような端正な顔立ちをしているわけではありません。しかし、どんなに目鼻立ちが整っていても、印象が悪い人もいます。その一方で、顔立ちがそれほど整っているわけでもないのに、とても魅力的な表情の人がいるのも事実です。
特にビジネスパーソンにとって、顔立ちよりも、「この人なら信用できる」「この人なら安心して仕事を任せられる」と相手に思ってもらえることはとても重要です。
しかし、誠意を持って相手に接しているのに、目つきが悪かったり、眉間に深いシワが寄っていたり、口が曲がっている人は、相手の潜在意識にどんな印象を与えているか、考えたことはありますか? 「この人は、本当は自分と仕事をしたくないのではないか」「本心とは違うことを言っているのではないか」「実は、自分が有利になるようにウソをついているのではないか」などと、あなたの表情から、あなたが思ってもいないことを相手が勝手に深読みし、勝手にイメージをふくらませていくのです。
そして、こういったNGな表情のすべては、日常生活のクセや思考の習慣によって、顔にコリができてしまうことが原因なのです。
顔にコリができてしまうと、表情をつくる際の通常の筋肉の動きを邪魔するようになります。そのため、例えば笑っていても、目尻が下がらず、目が怒っているように見えたり、口元も片側だけの口角が上がって、いやみな笑い方になってしまったり、相手に自分の意思とは違う印象を与えてしまうのです。