「飲む前のおにぎり1個」がドカ食いを防ぐ

とくに糖尿病を治療している人は飲酒によって血糖値が下がりやすいため、食事をしながら飲むよう指導されます。健康な人であれば血糖値の低下はごくわずかですが、10人に1人か2人くらいの割合で、このせいで空腹を感じることがあるようです。

ご飯にもカロリーがあるとはいえ、飲む前に少しだけ、たとえばおにぎり1個くらい食べておくと、脂っこい肴を次々に注文せずにすみます。その代わりに、脂肪が少なくビタミン豊富な温野菜、おひたし、ピクルスなどでお酒を楽しみましょう。キノコにキャベツ、白菜、水菜、オクラ、豆腐など、おすすめの食材はたくさんあります。

そしてもう一つ。飲酒の前後には水やお茶など水分をしっかり摂ってください。アルコールは水に溶けるので、こうすると尿と一緒に体から早く出ていきます。二日酔い防止にも有効です。

奥田昌子(おくだ・まさこ)
内科医。京都大学大学院医学研究科修了。京都大学博士(医学)。愛知県出身。博士課程にて基礎研究に従事。生命とは何か、健康とは何か考えるなかで予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で20万人以上の診察にあたる。大手化学メーカー産業医を兼務。著書に『内臓脂肪を最速で落とす』(幻冬舎新書)『健康診断 その「B判定」は見逃すと怖い』(青春新書インテリジェンス)、『実はこんなに間違っていた! 日本人の健康法』(大和書房)などがある。