あなたは予算書・決算書を正しく理解できているだろうか。「プレジデント」(2018年3月19日号)の特集「会社の数字、お金のカラクリ」では、そのポイントを8つのパートにわけて解説した。第6回は「倒産の前触れ」について――。

銀行は企業の返済能力を見る

会社が倒産するのは資金繰りに行き詰まるからだ。借入金が返済できず、手形が半年に2度不渡りになれば銀行取引もできなくなり、融資もしてもらえず、経営は継続できなくなる。そのため、倒産リスクを測るには、銀行の立場で考えるとわかりやすい。

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まず見るべきは、純資産と借入金の比率だ。これは借金体質かどうかを判断する指標で、純資産に対する借入金の比率が大きいほど借金に頼った経営をしていることになる。大手メーカーなら1対1がめざすべき水準とされる。