半導体の世界は、毎年巨額の設備投資が必要となる

しかし、半導体の世界は浮き沈みが激しく、経常利益の振り幅が大きい。また、毎年巨額の設備投資が必要となる。営業キャッシュフローから設備投資額(972.7億円)を差し引けば、453億円(=1425.7億-972.7億円)しか残らない。

おそらくメインバンクの日本政策投資銀行は、ここに不安を感じたのだろう。2011年の暮れ、翌年2月までに提携先を見つけて、1000億~2000億円の資本を増強するように通告してきた。この通告を実現できず、12年2月に会社更生法を申請、その後、米国マイクロン・テクノロジーの傘下に入った。

小谷和成
株式会社日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門主席研究員
公認会計士。1987年、京都大学卒業後、旧三井銀行入行。旧中央監査法人などを経て2000年日本総合研究所入社。08年から現職。