住み替えを計画するときは、新居の物件価格にばかり目が行きがちだが、初めて住宅を購入したとき以上に諸費用がかかることを頭に入れておこう。なぜなら、現在の住宅を売るにも、さまざまな費用がかかるからだ。

住宅買い替えにかかる諸費用一覧

住宅買い替えにかかる諸費用一覧

意外にかさむのが仲介費用。売却額が2000万円としても約70万円になる。新居とダブルでかかるから、これは大きい。また、相続した一戸建てなど古い住宅を売る場合には、譲渡益に対して高額の所得税がかかることもあるので注意が必要だ。このほか、現在のように住宅の買い手が見つけにくい状況では、新居の代金支払いから売却代金を得るまでの間に“つなぎ融資”の経費がかかることもある。

新居にかかる費用では、仲介手数料のほか住宅ローンを組んだ場合の負担が大きい。特に、保証料は借入額や期間、金融機関によっても異なるが、当初支払いの場合、期間10年のローンで借入金1000万円につき10万円程度が目安。

売却、購入の諸費用だけでなく、引っ越し費用や新居のカーテン、家具、家電といった費用もばかにならない。これらの費用も合わせ、あらかじめ見積もって予算をたてることが重要だ。

(取材・文=有山典子)