新規ローンにしてもローン借り換えにしても、固定金利にするか変動金利にするかは悩むところだ。

固定金利選択型ローンと変動金利型ローンの違い

固定金利選択型ローンと変動金利型ローンの違い

現在、住宅ローンで選べる金利のタイプは「全期間固定」「固定金利選択」「変動」の3種類で、固定期間が長いほど金利は高い。定年までにローン完済を目指す50代なら、選択肢は固定金利選択型と変動型の2つだ。固定金利選択型は、1~10年といった固定金利期間は金利も返済額も変動しない。変動型は半年ごとに金利が変動するが、返済額は5年間変わらない。

結論からいえば、おすすめは固定金利選択型10年。現在の金利をみると、安いところでは変動型が年1.5%程度、固定10年が年1.9%程度。1000万円を期間10年で借りた場合、毎月返済額は変動型8万9791円、固定型9万1566円で、差額は1775円。この程度なら、将来の金利上昇リスクを考えれば固定型を選びたい。変動型には図のように未払い利息が発生する危険性もあるからだ。

なお、住宅ローン控除が使える場合は、期間を長くしたほうが有利なこともある。借り換えには使えないが、新規ローンは2009年以降の住宅ローン控除の動向に注目しておこう。

(取材・文=有山典子)
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