住宅金融公庫が2007年になくなった今、住宅ローンの主流は銀行だ。その銀行ローンは、キャンペーン金利の花盛り。といっても期間限定のキャンペーンではなく、「借り入れの条件に応じて金利を○%優遇します」といったいまや恒常的な値引きシステム。だから、各銀行のローンを検討するときは、店頭表示金利ではなく優遇後の金利で比較しなくてはいけない。
表に示したのが08年11月現在の優遇後の住宅ローン金利だ。普段あまりつきあいのない信託銀行の金利が意外にお得。大手銀行も固定金利選択型は比較的金利が安いうえ、みずほ銀行のように借り換え専用の割安な金利を設定しているところもある。また大手銀行の場合、ローンを借りれば引き出し手数料が無料になる、といった総合サービスが受けられるメリットもある。
最近はネット銀行などもネット経由で申し込みから審査、実行まで行う住宅ローンを扱っているが、こちらは長期固定型の金利が安い点が特徴だ。
なお、この表は一般的な有担保の住宅ローンの例。リフォームの場合、ローンの残債があると原則として有担保ローンが借りられず、年4~6%の無担保ローンになるので注意しよう。
(取材・文=有山典子)