目下の政局は「第二次戊辰戦争」か
「150年前、明治という時代が始まったその瞬間を、山川健次郎は、政府軍と戦う白虎隊の一員として、迎えました」。このようなエピソードから始まった2018年1月22日の施政方針演説は、少なからぬ驚きをもって受け止められた。山川は維新期、朝敵とされた会津藩士でありながら、東京帝国大学総長に就いた立志伝中の人物だ。
安倍晋三が指摘するように18年は明治維新から150年の節目だ。ただ、戦後処理をめぐり、長州と会津の間には今なお溝がある。地元が山口県の安倍が、それを知らぬはずがない。その背景を踏まえれば異例の言及だった。
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