毎日の「散歩」が効果的でおすすめ

表は、整形外科で患者の精神医学的問題を知るために使われている簡易問診票です。30点満点中、15点を超えると「心理・社会的要因」が高めの傾向があります。総じて点数が高いのは、デスクワーク時間の多い人です。常に考えなければならなくて、締め切りもあって、ずっと追い立てられている職業の人は、相当ストレスを抱えています。

運動器に関連する疼痛の発生頻度を職業別に見ると、事務系が断トツです。特に大都会の30~50代の事務系が高いという結果が出ています。この落ちてしまっている機能を活発に、元に戻す方法は、「好きな音楽」「食べ物」「画像」「香り」、そういったものを、毎日、一定時間、生活の中に取り入れることです。

おすすめは散歩です。街を歩くといろいろな画像が目に入り、音が聞こえ、においも感じる。ストレス軽減に必要なものが全部揃っています。マインドフルネスも有効です。姿勢を正して目を閉じてゆっくり呼吸しながら瞑想します。それだけで痛みを抑制する脳内物質がたくさん出ることが科学的にも証明されています。