高速鉄道や原子力発電といったインフラをパッケージで海外展開する動きが活発だ。リーマンショック後の世界的な不況の中で、先進各国はこぞって新興国への輸出に力を入れている。一方、新興国側は高い経済成長を支える交通、電力などの分野における需要が旺盛になっている。しかも、運転・保守の経験が乏しいことから、そのノウハウも求めている。

2015年の世界有望市場の規模と成長率
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2015年の世界有望市場の規模と成長率

こうしたニーズはほかに温暖化ガス削減あるいは水ビジネス、電気自動車などにもおよぶ。国際協力銀行が、国際機関や各国政府、民間シンクタンクの統計をもとに試算した2015年の市場規模は世界全体で約170兆円になるという。日本としても、国内需要の低迷が続く中で積極的に打って出るべき有望市場といっていい。

(ライヴ・アート=図版作成)