(1)仕事や商品を紹介するとき
弊社のプランをご高覧(こうらん)ください。
「自分の作ったものほかの人に紹介するときに使う言葉で、謙譲語の一つ。“ご覧ください”より丁寧な印象になります。ビジネスにおいては『ご高覧』、親しい友人などには『ご笑覧』と使い分けられるとベターです」
(2)目上の人にほめられたとき
そこまで評価していただき、面映(おもは)ゆい気持ちでいっぱいです。
「恥ずかしいことや照れている気持ちを伝える言葉。『面映ゆい』の『面』は顔、『映』は光が反射して輝く意味を表します。自分の顔が光り輝くほど照らされているのではないかと思うほど、顔が温かく感じるということの例えです」
(3)気にしないでほしいと伝えるとき
その件は、ご放念(ほうねん)くださいませ。
「『放念』の『念』は思いなので、思いを放つということから“心にかけない”“気にしないでください”という意味になります。日常生活ではあまり使わない言葉ですが、ビジネスシーンでは時折使います。誰も傷つけることのない、とても有益かつ重宝する言葉です」
(4)お酒が飲めないことをソフトに断るとき
不調法(ぶちょうほう)なもので、申し訳ございません。
「『不調法』は目上の人や取引先との飲み会や接待の席だけでなく、引き受けることができない仕事や頼まれごとを断るときにも使える言葉です。“結構です”“お酒が苦手です”などのストレートなフレーズは避け、マイルドに断ると好印象です」
(5)目上の人の仕事ぶりを賞賛するとき
社長として、辣腕(らつわん)をふるわれていますね。
「『辣腕』とは、物事を躊躇することなく的確に処理する能力のあること、凄腕(すごうで)、敏腕なことを表す言葉です。『辣腕マネージャー』『辣腕家』などと使います。『辣腕をふるう』は、リーダーの仕事ぶりを賞賛するときの定番の言い回しです」