外国人の友人をどんどんつくる方法
プロブロガーのDAI氏は、言語交換(ランゲージエクスチェンジ、以下、交換学習)を通して英語を身に付けた。交換学習とは、お互いの母語を教え合う学習法で、基本的に無料で行われる。交換学習の相手を探すためのウェブサイトは複数あるが、日本に興味を持つ人が集まる「ジャパンガイド」が初心者にはおススメだという。
「ジャパンガイドには、日本語をうまく話せる人が集まるため、初級レベルの英語力でもコミュニケーションを取りやすい。日本語に対応していることも初心者にはありがたいですね」とDAI氏は話す。
ジャパンガイドに集まる人の多くは外国で暮らしている。そのため、チャットやメール、電話などが主なコミュニケーション手段となる。
ジャパンガイドの利用者の中には留学生など日本に住む人もいて、そういった人とはリアルに会って話をすることも可能だ。DAI氏は2014年に交換学習をスタートし、現在も8人の外国人とのコミュニケーションを楽しんでいる。8人とも海外で暮らしているため、リアルに会って話すことはないが、毎日、チャットなどで連絡を取り合っているという。
「毎日メッセージを送り合うことで、英語で考えるくせが付き、英語を勉強しているという意識がなくなってきます。英語が生活の一部になるのですね」(DAI氏)
交換学習のメリットは、外国人の友達をつくれること。一方、デメリットは相手がどんな人だかわからないこと。特に女性はそのことに気をつける必要があり、「少数ではありますが、卑猥な言葉や写真を送りつけてくる男性がいることをあらかじめ知っておいたほうがいいでしょう」とDAI氏は言う。
日本在住の米国人の友人と交換学習を行っている英語学習スタイリストの石原真弓氏は、「交換学習の難しいところとして、日本語の説明の仕方が挙げられます」と話す。例えば、1本、2本、3本と数えるとき、イッポン、ニホン、サンボンと言うのはなぜか。日本人ならば感覚的に理解できることでも、外国人に説明するとなるととても難しい。
また、相手に教える時間と相手から教わる時間の比重に偏りが生まれることもある。「お互いに嫌な思いをしないように、きちんと話し合うことが必要です」と石原氏はアドバイスする。