人事部に絶対言ってはいけない禁句

また、お約束の質問に「あなたの強みや弱みを教えてください」というのがある。

これは個性や性格を見るためであり、学生にとっては素直に答えればよいのだが、回答によっては評価が低くなる業種もある。

たとえば「課題や問題点が発生すれば、ねばり強く地道に解決策を探るのが強みです」と答えればどんな企業でも無難な答えだろう。

「私は誰よりも知的好奇心が旺盛なほうだと思います」と胸を張る人もいる。ただ、研究開発型やベンチャーのように創造性の発揮が求められる企業では好まれるかもしれないが、何年もかけてスキルの習得が求められるような業種・職種では「この人は飽きっぽい性格かもしれない」と思われて評価が下がる可能性もあるので要注意だ。

言ってはならない禁句というのもある。

「あなたはどんな人生を過ごしてきましたか」という質問をされることがある。消費財メーカーの人事課長はこう言う。

「当然、小・中・高校時代や学生時代の話になるが、その時に『うちのおかあさんが』という言い方をする学生がいるが、母でなくおかあさんと聞くと、甘えんぼうだなと思ってしまう。しかも何度も『おかあさん』のフレーズが出てくると、母離れができていなくて、自分では決められない人ではないのか、会社に入ってもちゃんと務まるのかと不安になる」