郵便局だけで買える、おいしい家庭料理の本『dancyuクッキング vol.2』が発売になりました。台所に立つ時間を短縮して、心と体に余裕と笑顔をもたらす「つくりおき料理」のレシピをご紹介します。

健康のために、毎日たっぷり食べたいのが野菜。とはいえ、調理の手間を考えると、お浸しやサラダのような定番ものに偏ってしまうという家庭が多いのでは?

そこで、野菜のおかずのバリエーションを増やすべく、料理研究家の上田淳子さんから提案されたのがつくり置くマリネだ。“マリネ”といっても洋風のものばかりでなく、小松菜はおかか浸しにしたり、ナムルにしたり。キャベツならコールスローもあれば、甘酢漬けもあり。一つの野菜がさまざまな味で楽しめるので、「またこれ?」と言われることはなくなるはず。

「こうやって野菜をすぐに食べられる状態にして冷蔵庫にスタンバイさせておけば、あとは肉や魚を焼いたり、お刺身を買ってきたりするだけで十分。お酒のつまみにもなりますし、献立が寂しいなというときも、盛りつけるだけで一品増やすことができるから気分的にもラク。忙しいときでもしっかり野菜をとることができますよ」

時間短縮のポイントは、朝食の支度をするのと同時に、マリネも仕込んでしまうこと。たとえば、朝食でにんじんを半分だけ使ったら、残りもついでに切ってマリネにしておく。すると、夕食の時間には味がしみて、食べ頃になっているというわけだ。

「小松菜など加熱が必要な野菜も、一把をまとめてゆでたほうが効率がいい。下ごしらえを一度に済ませれば、洗い物の手間も省けるので、その点も時間短縮になりますよね」

もちろん、おいしさや栄養価を考えても、野菜は新鮮なうちに調理するのがベスト。マリネとしてストックすれば、冷蔵庫でしなびていく野菜に「早く食べなきゃ」と焦ることもなくなるはずだ。

「セロリのような持て余しがちな野菜でも、マリネにすればあっという間に食べ切れる。野菜が高騰しているときこそ、無駄なくおいしく食べたいですね」

うえだ・じゅんこ


フランス、スイスでの料理人を経て料理研究家へ。近年はフランスワイン産地で和食の紹介も行なう。著書に『はじめてのシャルキュトリー』(河出書房新社)、『るすめしレシピ』(自由国民社)など。

 

郵便局だけで買える、おいしい家庭料理の本
『dancyuクッキング vol.2』
(プレジデント社)

全国約4,000の郵便局で限定販売中の「dancyuクッキングVOL.2(販売価格760円)」では「心と体に余裕と元気を」をコンセプトに「つくりおき料理」の新定番を特集しています。また、dancyu殿堂入りハンバーグレシピや健康長寿世界一「香港」に学ぶお粥鍋レシピ等、「家庭料理の定番レシピ66選」を大公開致します。
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