リーダーが、答えにくい質問を避け、質問を発し続ける社員のキャリアを妨害したり終わらせたりする傾向がある会社で働く中間管理職には、どのようにアドバイスなさいますか。 匿名希望(ミネソタ州、ミネアポリス)


 

失礼ながら少々不愉快な質問をさせてください。問題はもしかしたらあなたにあるのでは? リーダーが「答えにくい質問」を無視するのは、その質問が有意義である以上にうっとうしいから(そしてその質問をする人間もまたそうだから)というのは、ときおりあることです。もしも問題があなたにあって、あなたがその苦い事実を受け入れるだけの自己認識を持っておられるのなら、私たちのアドバイスはただ1つ、「あなたのエネルギーを本来の仕事に向けてください」です。

しかしここでは、問題はあなたにあるのではないと仮定してみましょう。その場合、あなたは2つの状況のうちのどちらかにいることになります。

まず考えられるのは、上司に問題がある状況です。つまり、あなたの上司は少々ボンクラで、率直な対話や議論をすることができないのかもしれません。その場合は、あなたが自分の仕事を気に入っているのなら、最善の道はしばらく辛抱することです。優れた組織なら、部下の話を聞かず、やる気を削ぐような上司をやがては見つけ出して、異動させるか、追い出すはずです。

もう1つの可能性として、企業文化に問題があるのかもしれません。すなわち、組織全体のリーダー陣が建設的な好奇心を楽しむ生き方をしていないのです。その場合は、自分に問うてみる必要があります。自分の仕事には、この不愉快なマイナス面を我慢するだけのプラス面があるだろうかと。