「おもしろい」は探すと見つからない

おもしろいアイディアを出して、おもしろいものをつくりたい。みんな、「おもしろい」に飢えているようです。確実で安定したものが世の中に増えてきたからでしょうか。さて、どうすれば「おもしろい」というものは上手につくれるんでしょうか。

僕は今、宮城県の栗原市というところの事業をお手伝いしています。そこで、お笑い芸人のペナルティ・ワッキーさんと一緒に、地元の高校生に「面白い顔はめパネルをつくってもらう」という企画を実施しています(http://kaohame.info/)。

おもしろ顔はめパネル甲子園in栗原

先日、栗原市役所に高校生に集まってもらって、一緒に顔はめパネルのアイディアを考えるワークショプを行いました。その中で、ワッキーさんに「おもしろいアイディアってどうやったら出せるんですかね?」というありきたりな質問をしてみました。

ワッキーさんは、「『おもしろい』という基準や正解を探してしまう人が多いんだけど、それだとおもしろいことができなくなってしまう。とにかく、『自分がおもしろいと思う』ものをどんどん表現するしかない」と答えてくれました。

確かに、「おもしろいことを考えよう」という会議の中で、おもしろいものが生まれているシーンはあんまり想像できません。僕たちの多くは、テーマに対して基準や正解を「自分の外」に求めてしまいがちなんだと思います。「おもしろい」に飢えて、求めれば求めるほど、その統一された「パターン」や「答え」のようなものを探してしまい、いつまでも見つからなくなってしまうんでしょう。