職業として、コンサルタントを志す者は多い。だが、その多くは「専門性を磨くこと」に注力しすぎて、プロフェッショナルとして真に大切なものに気がついていないようだ。数多くのコンサルタントを育成してきた筆者が、その誤解を正す。
「コンサルタント=専門家」?
「コンサルタントはプロフェッショナルであり、プロフェッショナルとは専門家である」
こういう主張を何度も聞いたことがあります。
「一流のコンサルタントになるために、経験を積み、専門知識を身につけます」
コンサルタントを目指す若者に質問すると、自身のキャリアアップについて、こんな答えが返ってきます。いくら勉強ができても、こういう考え方をしていると、コンサルタントとしての成長には、すぐに限界がきます。なぜか? 誤解しているのです。その誤解が成長を阻害します。
「専門性を磨くことこそが、コンサルタントとして成功の道である」という誤解です。
この誤解を今回は正していきましょう。