数字に強い専門職のエース社員が今回、特別に社外秘の資料公開してくれた。ほかでは絶対に見られない保存版だ。

A3サイズの表で複数を並行管理

日本コカ・コーラの飲料群のなかでも主力ブランドの一つが缶コーヒーのジョージアだ。2015年8月末には誕生40周年を記念し金色の缶が存在感を誇る「ジョージア ザ・プレミアム」が発売され、そのプロモーションが大々的に進行中である。

ジョージアのPR計画のプランニングや活動の進捗管理に責任を持つマーケティング本部IMCの池田奈津子氏。IMC(Integrated Marketing Communications)は広告宣伝活動を統合する部隊で、セールスプロモーション、媒体買い付け、制作、パッケージデザインなどの専門担当者からなり、池田氏はジョージアブランドのIMCを束ねている。

マーケティング本部 池田奈津子氏●徹底した製品のブランディングに定評のある同社で、チームのまとめ役を務める。大人数とのやりとりを重ねる彼女にとって、エクセルは欠かせないツール。色やセルの範囲などを工夫することで、一目で進捗がわかりミスを防げる。

マーケティング本部にはもう一つブランドグループがあり、ターゲットや販売プラン、売り上げ目標、世界観などはそこで設定している。IMCはそれを受け、製品の世界観を打ち出す広告宣伝を展開する。

「ジョージアはバリエーションが多く、年間を通じて常に新商品の開発やリニューアルが計画されます。プロモーションに関するプロジェクトも併走するので、きちんとしたスケジュール管理が必要です」

そこで活躍するのがエクセルで作成したA3サイズのスケジュール表。製品ごとに広告宣伝計画を日次で管理する。一つのプロジェクトがはじまってローンチされるまで8~9カ月かかるので、A3のスケジュール表が2~3枚存在する。それを週1の定例会でチェックする。

「IMCメンバーにブランドグループと代理店の担当者を加え、25人くらいで確認します。プロジェクトが多いので私は毎日会議です(笑)」