スケジュール表は後へいくほどすべきことが多くなり混みあってくる。

「最後のほうになると逆算のスケジュール取りが大切になります。ここが素材納品日なので、この日までに撮影しないといけない。その前に社内でコンセプトを固めるとか」

スケジュール管理以外に池田氏がエクセルをつかうのは、メディアへの投資額や他社とのシェア比較をチャートにするときだ。さらにパワーポイントもよく活用するという。

「関連会社にプロモーションの内容をご案内するときは20枚くらいの資料を作りますし、社内会議でローンチ後の最初の1週間のパフォーマンスを見るようなときもパワーポイントの資料を作成します」

もちろんパワーポイントの資料に張り付けるチャートはエクセルで作る。高度なエクセル術をつかわなくても、なくてはならない相棒だ。

売れっ子マーケッターの「進捗管理表」

▼プロジェクトのローンチから逆算してスケジュールを組む

[図A]プロジェクトスケジュール表はエクセルで作成し、A3用紙に打ち出す。横軸が新製品や製品リニューアルなどのプロジェクト、縦軸が日付。囲みや色分けによって、どの部署やプロジェクトにかかわるイベントなのかを一目でわかるようにしている。

[図B]40周年を迎えた記念版「ジョージア ザ・プレミアム」のPRは、「働く人をこれからも支えていく」という世界観を大事にしながらも、各媒体によって伝え方を変える。たとえば、店頭や自動販売機では製品を前面に押し出し、新聞広告ではメッセージ性を高くする。

▼商品の宣伝をいつ出すか効果的なタイミングを見計らう

[図C]ジョージアは同社の中でも最も種類の多いカテゴリー。各製品ごとに効果的な宣伝を打つためのプロモーションスケジュールをエクセル表で管理している。テレビ、新聞、雑誌、ネット、店頭のポスターなど、媒体別にどういう製品をいつ露出していくか詳細に示す。この下にある2つのグラフはそれらを月ごと四半期ごとに集計したものだ。

(Top communication=構成 岩田亘平=撮影)
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