ニオイ過敏時代の正しい体臭対策

テレビをつければ、体臭、口臭、部屋のニオイ、部屋干しした衣類のニオイ……とデオドラントや香りのCMのオンパレード。情報番組でも嫌われるニオイの特集が不安を煽る。自分はクサくないか?

ニオイに対する過剰ともいえる反応に待ったをかけるのは、体臭多汗研究所所長、五味クリニックの五味常明院長だ。

「まず、知っていただきたいのは、嗅覚は意外とあてにならないものだということ。若い男性と年配のおじさんがはいていた靴下のニオイを若い女性に嗅いでもらったところ、ほぼ全員が年配の男性のはいていた靴下のほうがクサいという。でも、実際に測ると、若い人のほうがニオイは強かったのです。それから、旦那がバリバリ働いていたころは気にならなかったのに、リタイアして家でゴロゴロするようになったら、急に加齢臭が鼻につくようになったとか、そういう面があるのです」

足だけでなく靴も常に清潔にしよう 足の裏は汗腺が集中し、1日にコップ約1杯の汗をかく。靴内は湿度・温度ともに高く菌が繁殖しやすい。

そのニオイ、病気のシグナルかもしれません
●腐った肉のようなニオイ
口の中、呼吸器系の病気
●カビ臭い
肝機能の低下
●アンモニア臭
腎機能の低下、全身疲労、冷え性
●甘酸っぱいニオイ
糖尿病、無理なダイエット
●腐った卵のようなニオイ
胃腸の病気、便秘
●強く汗臭い
無理なダイエット