しかし、大量採用されたために企業内の同世代人口は多く、バブル崩壊後の組織構造改革で管理職ポストが削られた結果、昇進・昇格比率は低くなるという厳しい現実が待ち受けていた。

「昔で言う係長とか主任とか初級管理職ポストがなくなってしまい、その後、採用が絞られて後輩も入ってこないので、プレーヤーをやっている年月が長い。だからある領域に関してはすごく仕事ができますが、全体を見る管理職の経験をしていない人が多い。入社した頃は鼻っ柱が強かった世代ですが、今は自分自身のキャリアリスクにどう対処しようか、展望が見えない人が増えているというイメージです」

実際、内閣府の「国民の生活に関する世論調査」でも不満の値が高い世代だ。

▼この世代との接し方のコツ
天国と地獄を味わった世代であるがゆえに、安易な共感は拒絶するので扱いづらい面も。新人類世代に比べると押しが強く、「こんなオレにした社会が悪い」とひねくれている人も。
今では考えられないバブル時代の豪快な話をしたがる人もいるので、批判をせずに、すごいですねー、と感心して聞いてあげよう。
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