サッカーW杯に選ばれるような選手は何が優れているのか。サッカーデータアナリストのノーミルク佐藤さんは「一流選手は目で見ているのではなく、脳内でピッチの3Dマップを更新し続けている。そのため、ボールが来る前に何度も動かしている体の部位がある」という――。
※本稿は、ノーミルク佐藤『サッカーIQを高める サッカーシステム完全講座』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
「質的優位」を生み出す選手が持つ3つの資質
「あの選手は個の力が強い」サッカーの実況や解説を聞いているとよく聞くフレーズですが、今の時代、その「個の力」というもの自体が劇的に変わっています。
かつては、例えばドリブルで3人抜く、空中戦で競り勝ち続ける、30メートルの弾丸シュートを叩き込むといった「目に見える技術」が質的優位だと思われてきました。もちろん現代でもそれらは紛うことなく高いクオリティであり、相手との差があれば、質的優位といっていいでしょう。
ただし、現代サッカーの中で控える新たな「質的優位」は、もっと静かで、もっと知的なところにあります。それは、「認知・判断・移動」という「プロセスの精度」が極めて高いということです。

