サッカー観戦を楽しむには、何を意識するといいか。サッカーデータアナリストのノーミルク佐藤さんは「プロのスカウトや監督はピッチ上の11人の選手を『ポジション』で観ていない。選手がどのようにゲームのパズルのピースを埋めているのかというところに現代サッカーを読み解く最大の醍醐味がある」という――。

※本稿は、ノーミルク佐藤『サッカーIQを高める サッカーシステム完全講座』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

スタジアム内の国旗に囲まれたサッカーボール
写真=iStock.com/cyano66
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サッカーは“3つの優位性”をつくるゲーム

サッカーを観ていると、鮮やかに相手を抜き去るシーンや、魔法のようにパスが通る瞬間に目を奪われます。私たちはそれを「センス」や「ひらめき」という言葉で片付けがちですが、実はそのすべての成功の裏には、目に見えない「優位性(アドバンテージ)」が隠されています。

では、そもそもサッカーにおける「優位性」とは何でしょうか。

それは、「相手よりも有利な条件で、次のプレーを選択できる権利」のことです。ピッチ上で起きているすべての戦術的・選択的な動きは、究極的に言えば「いかにして、相手よりも有利な状況を、特定のエリアに作り出すか」という一点に集約されます。

そのアプローチには、大きく分けて3つの優位性が存在します。