会議や商談で、話の内容をノートにメモすることは多いと思う。いくつもの情報を記録するとき、数的な論理的思考にたけた人はきちんと「整理」してまとめている。そうすれば話の内容が理解しやすいし、あとで必要な情報を取り出す際もスムーズだからだ。
一方、数的な論理的思考にあまり慣れていない人は、話の内容を羅列したり、箇条書きにしがちだ。確かに箇条書きできれいに並べられていると、「整理」されているように見える。しかし並べただけでは、本当の整理とはいえない。
たとえば、次の情報を整理してみてほしい。「女性100人に対して、恋愛に関するアンケートを行った。その結果、男性をフッたことのある人が45人、逆にフラれたことのある人が38人だった。さらに、男性をフッたことのない人の20%が、男性にフラれた経験があった」。これを、
(1)「女性は全部で100人」
(2)「フッたことのある人45人」
(3)「フラれたことのある人38人」
(4)「フッたことのない人の20%が、フラれた経験がある人」
というように箇条書きにしたとする。確かにすっきり整理されているようにみえる。
では、ここで1つ質問をしてみたい。「100人の女性のうち、フッた経験と、フラれた経験、両方ある人は何人か?」。
さて、どうだろう。即答するのは難しいのではないか。しかし、これらの情報を「表」にして「整理」することで、簡単に即答することができる(図参照)。
まずはわかっている情報から埋めていく
「フッた」「フラれた」の2つに対し、それぞれ「YES」「NO」がある。情報をもとに、「フッた・YES」(45人)と、「フラれた・YES」(38人)はすぐに埋まる。そして、女性は全員で100人だから、「NO」も自動的に埋まる(フッた55人、フラれた62人)。つまりこの段階で、すでに4つの空白が埋まってくるわけだ。
ここからがポイントだ。先ほどの情報では、「フッたことのない人の20%が、フラれた経験がある」ということなので、表の下段の真ん中が埋められる(「55×0.2=11人」)。
この段階で、3つの空白が残っているが、あとは自動的に埋まる。表をタテに見ても、ヨコに見ても数字が合わなければならないからだ。この結果、先ほどの質問の答えは「27人」と導き出せる。
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