ITの発達は私たちの仕事のスタイルを大きく変えました。情報の整理もその1つです。スペースに物理的制限がなくなり、「気になる情報は、とにかくオンラインのストレージサービスに放り込め」と、情報を幅広く集める人が増えてきました。

ただ、アンテナに引っかかったモノをすべてストックするやり方は効率的ではありません。情報収集の手を広げれば、その中に必ずガーベージ(不要なデータ)が紛れ込みます。そのため溜めこんだ情報の中から欲しいモノをピックアップするときに、ふたたび「この情報は使えるかどうか」を精査する必要があります。

これでは、欲しい情報を選抜するのに一次試験と二次試験を受けさせるようなもので、極めて非効率。最初の段階でガーベージを取り除いて質の高いモノだけに絞り込めば、そのあとの管理は楽になります。

私の信頼するアメリカの友人は、情報整理に関して「トリプルAの情報だけをマネジメントすればいい」と話していました。最初の段階でトリプルAだけを集めるのか、それとも格付けが下のモノも含めて情報をかき集め、あとからトリプルAを選び直すのか。

最終的に選び出す情報は同じでも、管理の負担が少なく、いざというとき欲しい情報をすぐ活用できるのは前者です。

では、トリプルAの情報をどうやって選び出すのか。